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下山。

標高2,500m+の仕事場から下山。
下界は、初夏の陽気で、平日にも関わらず、多くの観光客達から、奇異の眼差しを浴びながら、朝一で室堂平を出発。

春の立山、天候は、目まぐるしく変化する。
予備日も入れ、19日までの日程で組まれた、今回の巨匠との撮影。
13日の入山時に、扇沢では、小雪が舞い、14日、朝の室堂には、約20cmの降雪。
午後からは、ガスも晴れ、初日から撮影スタート〜15日は、早朝から新雪&快晴で10時間半、雪上で過ごし〜16日も快晴〜撮影アウト。

巨匠は、天をも味方につけるているようです。
”もう、撮る事、無いな。”の一言で、下山予定を17日に決定し、昨夜、ホテル立山のダイニングルームにて、巨匠は、オレンジジュース、ボクは、ペリエで祝杯を上げました。

35年前に、初めて立山を訪れ、今回の撮影は、12年振り。
昔も今も、自分のパーソナリティは、変わっていないようで、下山直後は、充足感、達成感、そして、虚脱感でいっぱいです。”生きている”を感じます。

巨匠との撮影現場は、8年前のウィスラー&ブラックコム以来。
今回も、一滑りに全身全霊を捧げての真っ向勝負を挑みました。
まだまだ、巨匠の眼は、ごまかせない部分も多々あり、スキーの奥深さも痛感中。

15日の撮影では、自分の心肺機能限界、筋力限界まで追い込まれましたが、精神だけで、10時間以上に及んだ内容でも、集中力を何とか持ちこたえる事ができ、まさに、全てを出し切った感じです。


幾つになっても、ボクにとっては、聖地の立山。
その昔、ボク達が”竹のポール”を張っていた雷鳥沢には、多くのバックカウントリースキーヤー&ボーダー達がひしめき合い、室堂平には、華やかなマウンテンウェアに身を包んだ人達で賑わい、高価な登坂道具が並び、ちょっと、カルチャーショックを受けました。
ボクらが、春〜夏のアルペントレーニング道場として、通っていた立山。
その姿は、大きな変化を見せていますが、スピリチュアルな部分では、ボクにとって、同じ立山でした。

下山を前に、巨匠とホテル立山ロビーにて。
ファイル 245-1.jpg

今回、撮影期間中には、慣れない携帯からのリポートアップでしたが、事務局長に画像を飛ばし、自分の携帯で原稿を。。。でしたが、老眼鏡、太すぎる指、そして、撮影後の疲労で、あまり、思った通りに行きませんでした。やっぱり、PCのキーボード、楽だ。。。

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